メンテナンスや保管環境によって不具合の発生リスクや耐久年数に違いが生じます。

農機具の耐久年

農機具の耐久年は使用する機種や大きさ、メンテナンス状況によって変わります。
車などナンバープレートを取得して公道を走る車両のように、初度登録年を管理しないので、寿命や代替え時期はアワーメーターを参考にすることになります。
また、アワーメーターもメーターによってエンジンをかけている時間なのか、消費したパワーによって動くのかなど動き方が変わってきます。
仮に全く同じ時間使ってもA社とB社でアワーメーターの数字が大きく変わることもあるので、メーカーの特性も踏まえて管理しないといけません。

 

一般的な目安として言われている基準が国産3,000時間外車5,000時間です。
エンジンの排気量やパワーの大きいほど、耐久年数は長くなります。
外車の方が耐久時間の長いのは平均的なパワーや排気量が大きいことも関係しています。

 

 

実際に何年で寿命になる

農機具は100年使える可能性もある

使い方にもよりますが、トラクターを1日8時間、年間40日で使うと稼働時間は年間320時間、8~10年で目安になる3,000時間に到達します。
5,000時間を寿命に考える場合なら15~16年です。

 

持っている畑が少なくて季節ごとに年に4回、4時間ずつしか使わない場合は年間16時間しか稼働しません。
この場合、3,000時間を寿命に考えると187年かかる計算です。
当然、農機具は使わなくても経年劣化してエンジン以外の不具合も発生するので3,000時間を前にして使えなくなってしまうでしょう。
年に数回程度の稼働で保管環境や手入れ状態が良ければ、不具合なしで50年、100年と使える可能性もあります。

 

 

 

メンテナンスさえすれば無限に使える?

 

大手農機具メーカーのクボタは1960年に国産初の畑作用乗用トラクター「T15」を発売しました。
いまだに60年代、70年代の50年以上前のトラクターを現役で使っている事例もあります。
ただし、国内では需要の少なくなっているのに対して、古い型は発展途上国で人気です。
発展途上国の農家は土地の安さや物価に対しての農作物の単価が日本よりも良いことから、農家は儲かる仕事とされています。
その中で修理するための整備士への人件費は非常に安いので、古い日本のトラクターを直しながら使っています。
発展途上国は農機具のメーカーや新車代理店はほとんどなく、正規輸入もされていません。
新車を買っても故障すると部品がなくて直せないのに対して、昔からその国で流通している型は部品の流通している都合で日本よりも驚くような高値で流通しています。
50年以上前のトラクターでも人気メーカー、人気の型であれば廃車されることもなくほとんどが世界のどこかで現役で活躍しています。
農機具も日進月歩で耐久性を含めて進化しているので、現行モデルが海外で部品供給の問題を解消できれば少なくても100年以上は現役で使えるでしょう。
しかし海外での利用事例は、新車購入が割高で整備工賃の安いことを前提にした話です。
国内で使う場合は、古くなって整備や修理にお金をかけるのであれば、売却して買い換えた方が長期的に見てお得ですし、仕事の作業効率も上がります。
目安になるのは10~20年ほどの代替サイクルです。
メンテナンスや保管環境によって不具合の発生リスクや耐久年数に大きな違いが出てくるので、長く乗りたいのであれば最低限の管理や維持するためのメンテナンスと手入れをしてあげましょう。